編み物がライフワークになったのは、いつからだろう。
中学の時に家庭科の授業で棒針編みを初めて習った時、
要領のよくない私は編み図や編み方がなかなか理解できず、
「何でこんなめんどくさいことすんねん～やりたくない～」という思いばかり。
出来上がったエコたわしは、とてもじゃないけど、良い出来栄えとはいえませんでした。
正直言って好きではなかったのです。とってもきらいな方でした。
それから編み棒を封印し、月日は経って、時は大学生。
かぎ針編みで作るモチーフ編みの本に一目ぼれをします。
「なんとかわいい！かぎばりって、何？？」
棒じゃない、新しい編み方やん。
興味は止まりません。どうしても使ってみたい。かぎばりを。
つくってみたい。モチーフを。
お母やんに聞いてみました。
「おかあさん、かぎ針編みってできる～？」
「もう忘れたわ～。加古川のおばちゃんが上手いで」
「そうなん！じゃあ教えてもらいに行くわ！」
ということで、いざ兵庫県は加古川市へ。
編めるまで帰らないと自分にノルマを課し、
とりあえず3日分の荷物を持って泊まり込み作戦を決行。
必要な道具も全然わからなくて、そしたらおばちゃんが練習に
取りあえず必要なもの（毛糸、かぎ針）を買ってくれました。
結果、見事1日で理解したのですが、
直接教えて貰えたのが良かったんだと思いました。
本で見てるだけでは細かいことは分からないからね～。
編める人からすると「え、そんな変なこと質問するの？？」みたいに思うことも、
初心者さんにはとても大切なことだったりするわけで。
本には書いていないことは沢山ある。
本を書いた人だって、編めるから本作れるわけで、
当然分かってるよね、というていで書かれているのがほとんど。
初心者さんの疑問にお答えした編み方本があれば、
「そうです！それを知りたかった！」とか思う人たくさんいるはずよ。
私そんな本あったら絶対買うなぁ。
いや、編み物上手くなって、そんな本がいつか作れるようになろう。
文字ばっかりなので、羊でもどうぞ。
かぎ針編みが出来るようになった数年後、
「海外の編み物愛好家たちは靴下を編んでいる」という事実を知る。
自分で自分の履きたい靴下が編めるなんて、、、さいこうやん！！！
なぜなら私は大の靴下好き。
しかし、壁が立ちはだかる。靴下は棒針編みで作るのだ。
棒針編みはやりたくない、でもマイ靴下は作りたい。
数か月（笑）悩んだ末、棒針を再チャレンジすることを決意。
再度お母さんに聞いてみる→忘れた。加古川のおばちゃんできるんちゃうか？→おばちゃんに電話をする。
「棒針編み教えてほしいねん」
「え～、棒針はできひんわ～！近所の手芸屋さんで教えてもらい～」
なんですと。
かな～り、人見知りが強い私が、知らない人に編み物教えてなんて言えるわけないやん！
要領よくないのに、何回も同じこと聞いたり失敗して、お店のひとにウンザリされたら悲しい。。
もうそのお店に行けなくなるやん～。。
それでも何度も勇気を出して手芸屋さんに行ってみたものの、結局言えませんでした。。
数か月悩んで棒針再チャレンジを決意し、またもや数か月、手芸屋をうろうろ（汗）
多分1年くらい経ってしまってました（笑）
それでも靴下を編んでみたいねん！
こうなったら自分で習得するしかない。独学じゃ～！！！
本屋さんで靴下が載っている本を買ってきて、試し編んでみる。
ドキドキとワクワクがいっしょになった感じ。楽しみすぎて手が震えました（笑）
輪っかに編む方法を初めて知りました。
これで帽子なんかも編めるのか～
って、針4本使ってどーやって編むの？？？
本に載ってる写真のとおりにしてみたけど、全く理解ができひん。
3本の針に目を分けて、4本目で編む？の意味が分からん。
あーでもないこーでもない、こうか？どうしたらいいねん！と
何度も試行錯誤の末、やっと意味が分かる。数日の格闘の末に。
こんなに分からんやつは私くらいだろうな（笑）
輪に編む時は、3本に目を通しといて、4本目の針で輪っかに繋げるよ。
4本目を使わずに3本目で編んでも輪っかに繋がるけど、
途中で針が足りなくて編めなくなるんだぜ～
↑この格闘で分かったこと（笑）
もうそんなことから勉強しないといけなかったので、靴下が完成する日など、遠い未来。
とりあえず輪っかにする理論は理解しました。輪っかにも編めるようになった。
よし、靴下編みにチャレンジの時が来た。
履き口から足首までは編めるようになったんだけど、次には恐ろしい難関が待ち受けておった。
かかとの編み方が分からない！
何度本を見ても、引き換えし編みが理解できない。
やってみたらわかるかもと本を見ながら（手順が写真付きで載っていた）やってみる。
が、何度やっても意味がわからない。
何十回とトライしてみたけど、どうしても分からない。
編み物の基礎本を買ってきて見ても、分からない。というか、何か違う。
靴下は、「編み減らしていく引き返し編み」と「編み進めていく引き返し編み」「段消し」
この3つの要素で立体的になっているらしい。
どーやってそれらを繋げんのか分からん。。
うなだれてしまいました。
お店行って聞けば良いだけなのにね。
でもできひんねん。恥ずかしがりやねん。
ネットで検索してみる。
他の靴下の本もあれこれ読んでみる。
そして何度もトライしてみる。失敗する。泣けてくる。泣く（笑）
半年ばかり。
もう作るのあきらめようかな、、と思いはじめていました。
ある時ネットで見た引き換えし編みの方法が、
何だか理解できそうな気がして、試してみました。
すると、できたのです。やったー！
もう、すんごい嬉しくて、泣く（笑）
そして1ヶ月後、靴下第1号片方が完成しました。
かかとの編み終わりの部分はまだ穴を開かないようにするのが
理解できていなかったけど、おっきな穴があいた靴下だったけど、
完成したことが心から嬉しかったのです。
それから数年たち、今はかかとの編み方は3種類を使い分けていますが、
その内のひとつは、当時理解した方法を私なりにアレンジして使っています。
そのかかとで編む時、毎回思い出します。
「これ、ほんっま苦労して編めるようになったよなぁ。よかったなぁ」って。
もちろん今も、棒針編みは決して簡単ではないなぁと思うけど、
今ではかぎ針合編みよりずっとずっと、棒針編みが好きです。
相変わらず容量がよくないので色んなものはまだ編めませんが、
少しずつ技術も編める種類も増やしていくぜー！
長居してくださって有難うございます。39！
